エスプレッソマシンは、美味しいエスプレッソを淹れるための「4つのM」の3つ目の要素、「Macchina」に当たります。

美味しいエスプレッソを入れるためには、定期的なメンテナンス(清掃)を心がけましょう。

 

デイリーで行う清掃は、ポルタフィルターのバスケットを、メッシュのものから穴の無いクローズドバスケットに入れ替えて…

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中に専用の薬剤を入れて、グループヘッドに装着します。

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このあと、抽出ボタンを押せば、逃げ場がなくなったお湯がグループヘッド内を循環して、内部を洗浄してくれるという(わりと力技な)仕組みです。薬剤での洗浄が終わったら、すすぎの意味で、薬剤無しお湯だけの循環を数回繰り返しましょう。

 

グループヘッドには、お湯が出てくるところにシャワープレートが装着されています。

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シャワープレートをドライバーで外して…

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こちらも定期的に洗浄を行いましょう。光にかざしたとき、目詰まりが無い状態を保つようにしましょう。

目詰まりがあると湯の通りが全体に満遍なく行き渡らず、抽出が偏ったものになります。

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シャワープレートを外すと、グループヘッドには排湯口が空いています。ここまで粉が詰まるようであればよほど清掃をサボっているということだと思いますが、バスケットへの「粉の詰め過ぎ」が原因でここまで粉が入り込んでしまうこともあります。掃除しましょう。

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その他、ポルタフィルターを装着するためのゴムパッキン(ガスケット)は消耗品です。こちらも定期的な交換を行いましょう。パッキンが劣化すると圧力漏れや湯漏れが起こり、適正な抽出が行えません。だいたい半年に一度ぐらいの交換が目安です。これはシャワープレートも同じなので、同じタイミングで交換するといいでしょう。

 

ポルタフィルターは、放っておくと酸化したコーヒーで黒ずんでいきます。きちんと磨いてきれいな状態を保ちましょう。美味しいエスプレッソを淹れる第一歩だと思います。うちのマシンはそれなりに型式も古く年季が入っていますが、フィルターも綺麗に磨いていればこの通りです。

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フィルター内部にはホルダーリングがあり、こちらも取り外して清掃可能です。

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わりと知らない人もいたりしますが、ダブルフィルターは、上部カバーがついているものがあり、こちらもドライバーで着脱して清掃が可能です。

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メンテナンスは習慣にしてしまえばそれほど苦ではありません。

 

たとえば、全く同じ豆とマシンをつかって、全く同じ技術を持った人がエスプレッソを淹れたと仮定したとき。

もし味に差が出たとしたら、それはマシンのメンテナンス(清掃)状況によるものだと思います。逆に言えば、メンテナンスをやれば、やっていない人より確実に美味しいエスプレッソを淹れることができるわけです。技術にバラつきがある複数のスタッフがエスプレッソを抽出する店舗であればなおのこと。少しでも提供する商品の「味の底上げ」をしたいと思うなら、メンテナンス(清掃)は積極的に行うべきです。

 

家庭用のマシンを使っている人も、エスプレッソマシンの基本構造が同じである以上、メンテナンスのポイントは同じです。コーヒーが触れる部分をきれいにするように心がけて下さい。