【家庭用エスプレッソマシンの選び方のポイント】

一昔前に比べて、沢山の機種がインターネット通販をとおして購入できるようになりました。

 

重要なことは、自分が求めているものは何かをクリアにした上で、それを満たす機種を選ぶことです。



 

家庭用のエスプレッソマシンは、万能ではありません。業務用のマシンと比べれば値段も1桁、2桁違うわけですから、当然、その性能には大きな開きがあります。

 

従って、その制約の中で自分は何をやりたいのか?を考える必要があります。

 

「美味しいエスプレッソを飲みたい」のであれば、エスプレッソの抽出機構がしっかりした作りのものを求めるべきです。今ですと「ネスプレッソ」のようなエスプレッソ専用のマシンも相当美味しいものを淹れられるようになっています。

「カプチーノ・ラテアートを作りたい」のであれば、スチーム機能が付いていて、かつスチームのパワーがあるものが理想です。

「その両方を」ということでしたら、ある程度基本性能が高い機種が必要となりますので、それなりの値段のものを求めるべきでしょう。

「とりあえずやってみたい」というレベルの希望なら、1万円ぐらいでスタート出来る機種がありますし、

「ボタン一つで全部手軽に」という希望も、今はグラインダー機能まで内蔵したオールインワンタイプの機種まであります。

 

 

ちなみに、家庭用と業務用の最も大きな違いは「連続抽出能力」です。

たとえば業務用であれば、カプチーノを10杯連続で作ることが可能です。エスプレッソを抽出しながら、同時にミルクをスチームすることが出来るので、作業が途切れることなくスムーズに提供できます。家庭用はボイラーやサーモブロックの容量・パワーが小さいので、エスプレッソの抽出とスチームを同時に行うことが出来ず、また、抽出後にスチームに切り替える際もタイムラグが発生します。場合によっては、切り替えに1分以上ということもありますので、カプチーノを10杯作ろうと思えば、その都度、抽出とスチームの切り替えにタイムラグを挟むことになり、10杯目を作り終える頃にはかなりの時間が経っているでしょう。これが実際の店舗なら、お客様を待たせすぎて怒られてしまいます(家庭用はスチームのパワー自体も弱いので、ミルクのフォーミングにも時間がかかりますし)。また、ボイラーのパワー自体も違ってくるので、業務用は圧力の低下も起きません。これが家庭用と業務用の大きな違いです。

家庭用マシンには、1万円ぐらいの機種から、20万円を超える機種まで様々です。その差は何なのかというと、もちろん、材料(低価格機種はプラスチックパーツが多い、高価格のものになると金属パーツが増える)の違いも大きいのですが、こういうエスプレッソマシンの能力的な部分が、高価な機種は業務用に近くなっていく、ということです。

スクーターから軽自動車、そして普通乗用車、大型乗用車へと、エンジンの出力が上がっていくのと同じようなことです。

 

家庭用マシンでは、そのような「連続10杯」なんていう使い方は、そもそも想定していません。せいぜい2~4杯といったところでしょう。

それぐらいであれば、それほど大きなストレスを感じずに、作ることが出来るのではないかと思います(待たせて怒られるとか、帰ってしまうとかいうわけでもありませんし)。

 

 

家庭用は業務用に比べて万能ではありませんが、その分、手軽でスペースも取らず、価格も抑えられています。いいマシンと出会うことができれば、きっと生活にアクセントと潤いを与えてくれるでしょう。

 

実際にエスプレッソマシンを購入を検討する際の選び方ですが、

 

① 予算

② 使用可能なコーヒーの種類

③ 性能・デザイン

 

の3点で見ていくことになるかと思います。

 

 

① 予算

家庭用として現在販売されているマシンの価格帯は、2万円以下の低価格帯、2万円~5万円の中価格帯、5万円~10万円の高価格帯、10万円以上のハイエンド機種、で大きく分かれてきます。ハイエンドの中でも、20万円以上の機種であれば「セミコマーシャルマシン」、準業務用と呼んで差し支えないレベルになってきます。

(実は20万円以上の機種を紹介するかどうか迷ったのですが、たとえば「スノーボードが趣味」という人なら、1シーズンにゲレンデに行く交通費も含めて10万ぐらいは使うだろうし、「ゴルフが趣味」という人なら、クラブセットを揃えてホールに何度か行けば相当な出費になってくるわけで。そう考えると、コーヒー関連に20万円という金額を出す人も、実はわりといるんじゃないか?と思ったからです。一度買ってしまえば、豆代はそんな高いものでもないですし)

 

実際のシェアでいけば、中価格帯のものが一番多いと思われます。

 

まず初めに低価格帯のものから買ってみるのか、それとも少し頑張って中・高価格のものを購入するのか、という所ですが、個人的には、中価格帯以上のもをお勧めします

3万円前後からは、ある程度基本性能もしっかりしてきますし、あくまで僕の周りの話になってしまうかもしれませんが、低価格帯のものを買ったはいいけど、結局もっといいものが欲しくなって中・高価格帯のもに買い換えるひとが多いからです。

 

いきなり最初から高価格帯のものを買おうと思う際は、「本当に使うのか」をよく考えてから買うようにしましょう。せっかく買っても使わない、では宝の持ち腐れですから。ただ、高価格帯に入るものは、どれも買って損はない品質のものだと思います。

 

ただ、もし「抽出とスチームが同時に行いたい」という希望があるなら、それなりの出費は覚悟しましょう。おそらくここが最も、家庭用と業務用の間にある、越えられない壁です。この希望を叶えるとなると、20万円以上のマシンが必要になることは覚えておいてください。

 

 

②使用可能なコーヒーの種類

家庭でエスプレッソを楽しむことを考えると、とても重要な項目です。

ここで言うコーヒーの種類とは、具体的には「エスプレッソの粉(挽き豆)」か、「カフェポッド」「メーカー専用カートリッジ」か、という3種類があります。

それぞれに一長一短があるのですが、ざっくり説明すると

 

エスプレッソの粉(挽き豆):エスプレッソを淹れる醍醐味を味わえる。豆を購入する際の選択肢も広いが、鮮度管理に留意が必要。

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カフェポッド:1杯分づつの豆が個包装されているので鮮度管理が楽。豆が散らからないので清掃も楽。クレマは出にくい。

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メーカー専用カートリッジ:取り扱いが楽。抽出も手軽。安定した品質のエスプレッソが飲めるが、専用の機種にしか使えない。(例:ネスプレッソ[ネスレ]、イペールエスプレッソ[イリー]、ビアレッティ・カプセル[ビアレッティ]。

自分のライフスタイルとも合わせて、どのタイプの豆を使いたいかを考え、それに対応した機種を選ぶようにしましょう。

 

コーヒー豆については、こちらの記事も合わせてご覧ください。

コーヒーについて ~ エスプレッソ、ラテアートに適したコーヒーとは ~

 

③ 性能・デザイン

家庭用マシンに関しては、価格による機能に大きな違いはありません。多くは、基本機能である「エスプレッソを抽出する」「スチームを出す」の2点のみです(これが業務用マシンですと、抽出の際の温度を変えたり、抽出量をプリセット出来たり、蒸らし機能などメーカー独自の特徴があったりといった補助機能が出てきます)。

 

ただ、この2点の「性能」。つまり安定性や品質、パワーで、値段によってわりと大きな差が出ます。単純に、2万円のマシンと4万円のマシンでは、製造にかけられるコストも倍違うわけですから、当然といえば当然です。一概には言えない部分もありますが、似たような機種を比較する際、消費電力(W【ワット】数)がひとつのパワーの目安になる場合もあります。

 

機種により、エスプレッソの抽出に力を入れているもの、スチームのパワーが強いもの。また、それとは別にデザインに拘ったものなどの個性がありますので、自分がどこを重視するかを考えて選ぶといいでしょう。

 

デザインに関しても、個人的には重要な項目だと思っています。エスプレッソマシンはそれなりの大きさの家電です。キッチンに置くにせよ、自室に置くにせよ、否応なしに目立ち、ある程度の存在感を放ちます。つまりインテリアとして大きな要素を持つので、自分が気に入るデザインかどうか、部屋のコーディネートに合うかどうかは、重要な要素だと思います。

「見た目で気に入ったから買う!」というのも、僕は家庭用エスプレッソマシンに関しては十分な理由だと思います。

 

 

それでは、予算別に主な機種をリストアップしていきます。

それぞれに機種の紹介も書いていますが、「値段に対しての満足度」だと考えてください。

たとえば、3万円のマシンと、10万円のマシンで、僕が両方に「スチームのパワーがある」と書いていたとしても、その2台のパワーが同じわけではありません。当然、全く違います。あくまで「3万円という値段の機種としてパワーがある」「10万円という値段の機種としてパワーがある」という意味です。

 

家庭用エスプレッソマシンカタログ

低価格帯(~2万円)

まずは「エスプレッソに触れてみたい」、「ラテアートというものを体験してみたい」と思う方が手を出しやすい価格帯がこちら。このあたりの価格帯だと、メーカー側も「エスプレッソマシン」ではなく「エスプレッソ・カプチーノメーカー」という名称で販売しているケースが多いです。「マシン」より、コーヒーメーカーに近い感覚ですね。「入門機」と考えましょう。

また、エスプレッソ抽出の後、ミルクのスチームを行う際に、スチームが出来るようになるまで時間がかかることもあります。このあたりはボイラー性能自体の問題ですが、値段を考えればやむなしかと思います。同様に、中位機種と比べると動作不良や故障を起こす頻度も上がりますので、頭に入れておきましょう。

 
【ネスプレッソ イニッシア C40】

使用可能コーヒー:専用カートリッジ(ネスプレッソ)

重量:2.4Kg

消費電力:1200W

「ネスレ」が販売している、自社規格カートリッジ「ネスプレッソ」を抽出するためだけの専用エスプレッソマシン

挽き粉やカフェポッドは使えず、あくまでネスプレッソ専用であること。また、ミルクスチーム機能が無いので、カプチーノやカフェラテを淹れたい場合は、別途ミルクフローサーを用意する必要があることに注意が必要です。「ネスカフェゴールドブレンド バリスタ」や、「ネスカフェ ドルチェグスト」は、また別の規格商品です。

エスプレッソを楽しむことに特化していて、この点に関して言うならとても高いコストパフォーマンスを誇ります。取り扱いも、カプセルをセットしてボタンを押すだけ。正直、プロの目から見ても、ここ最近のネスプレッソは綺麗なクレマも出て、本当に美味しいです。

カラーバリエーションはルビーレッド、クリーム、ホワイト、ブラックの3色。

 

 
【ボンマック BME-100】

使用可能コーヒー:挽き粉、カフェポッド

重量:3.7Kg

消費電力:1150W

エスプレッソマシンの輸入販売を行う、業界大手の日本企業「ラッキーコーヒーマシン」の自社ブランド「ボンマック」が製造している家庭用エスプレッソマシンです。1万円を切る(元々の定価は18,000円)値段ながら、エスプレッソの抽出・スチーム機能を備えています。外装パーツの殆どがプラスチック製であるなど、値段なりの外見ではありますが、家庭用としてはトップクラスのスチームパワーを誇るコストパフォーマンスは特筆すべき点です。

 
【ボンマック BME-100 DARMAR】

使用可能コーヒー:挽き粉、カフェポッド、エコポッド(ドリップポッド)

重量:3.7Kg

消費電力:1150W

こちらの「DARMAR」は上記ボンマックBME-100スタンダードの上位機種・・・というより、拡張機種。使用可能コーヒーに「エコポッド」が増えています。エコポッド(新名称:ドリップポッド)は、UCCが出しているドリップコーヒーのカプセル規格です。

 

つまり、エスプレッソマシンでありながら、ドリップコーヒーが抽出できるコーヒーメーカーとしての機能も備えている、ということです。エスプレッソマシン自体の性能としては、スタンダードモデルと全く同じと考えて差し支えありません。

 

 
【Delonghi デロンギ エスプレッソ・カプチーノメーカー EC152J】

使用可能コーヒー:挽き粉、カフェポッド

重量:2.8Kg

消費電力:1050W

誰もが知るイタリアの家電メーカーの雄、デロンギ社が販売する、エスプレッソマシンの入門モデル。エスプレッソ抽出、スチームが可能。同価格帯のボンマックと比べると、スチームパワーは劣る反面、エスプレッソ抽出周りはカフェポッド専用ホルダーもしっかりした作りになっています。

エスプレッソの抽出機構、ポンプ、ボイラーといった基本構造は同社の近い価格帯の新モデルであるEC221変わらないので、純粋にエスプレッソを楽しみたいと考えてデロンギを購入するのであれば、非常にお買い得。ただ、マシン自体が小型のために抽出口やスチームノズルの位置が低いです。マグカップなどを使用する際は抽出口に斜めに差し込むなどの必要があるかもしれません。スチームを使用する際は、マシン自体を台に乗せるとやりやすいとと思います。

スチームはパナレロと呼ばれる「ベル型」のスチームノズルが、過剰にモコモコした泡を作ってしまう(初心者に優しいパーツなのですが、逆にラテアートをやりたい人には余計な機能)ため、ラテアートをやりたいと考えるなら、ベル型のプラスチックパーツを改造するとフォームドミルクが作りやすくなります(ベル型パーツは、メーカーサイトでパーツのみ購入も出来ます。改造は自己責任で)。

 

 
【Delonghi デロンギ エスプレッソ・カプチーノメーカー EC221】

使用可能コーヒー:挽き粉、カフェポッド

重量:3.3Kg

消費電力:1100W

デロンギ社が販売する、家庭用エスプレッソマシンの主力モデルの一つです。エスプレッソ抽出、スチームが可能。シンプルな操作性と、エスプレッソ抽出の安定性で、家庭用エスプレッソマシンとして人気の高い1台です。

カラーバリエーションは、赤・黒・黄・白の4色です(それぞれ、型番号の最後にR・B・Y・Wが付きます)。本体外装は、基本的にプラスチック製ため、安っぽさは否めません(デザインがシンプルゆえに余計にそう感じてしまうのかもしれませんが)。

ポンプやボイラーなどのメインパーツはEC152Jと共通なので基本性能は同じですが、EC152Jより一回り大きく、抽出口の高さは少し上がっていて、カップが置きやすくなっていますが、スチームの際は、やはりマシンを台に乗せた方がやりやすいと僕は思います。30分で自動で電源が落ちる「30分オートオフ機能」が搭載されている安全設計で、切り忘れても安心です。

スチームはEC152Jと同じで、ラテアートをやりたいと考えるなら、パナレロを改造するとやりやすくなります(改造は自己責任で)。

エスプレッソを楽しむマシンとしては非常に優秀だと思いますが、ラテアートをとなると、やはりスチームのパワー不足は感じると思います。ただ、出来ないというわけではなく、コツをつかむ必要があります。

 

 
【Delonghi デロンギ エスプレッソ・カプチーノメーカー EC200N】

使用可能コーヒー:挽き粉、カフェポッド

重量:3.1Kg

消費電力:1000W

デロンギ社が販売する、EC221の旧モデルです。かなりの数が出回った人気機種のひとつで、現役で使用されている方も多いと思います。現在も新品在庫が販売されているため掲載しました。エスプレッソ抽出、スチームが可能です。カラーバリエーションは白・黄・黒の3色。

新モデルであるEC221との違いは、「外装のデザイン」と「30分オートオフ機能が無い」という2点のみです。機能・性能としては、他は全て同じです(細かく言えば消費電力が若干違いますが)。

現状、EC221が台数が出ているためか相当値段が下がっているので、新モデルであるはずのEC221の方が安価に手に入ります。「EC200Nの外観が好き」という理由以外なら、こちらを買うよりはEC221の方がお得です。「旧モデルと知らずに、新モデルより高いお金を払って買ってしまった」と後悔する人がいないように、という意味も込めての掲載しました。

 

 
【BIALETTI TAZZISSIMA ビアレッティ タジッシマ】

使用可能コーヒー:挽き粉、カフェポッド、専用カプセル

重量:3.5Kg

消費電力:1250W

直火式エスプレッソメーカー「マキネッタ」の代名詞とも言える「ビアレッティ社」が発売した、エスプレッソマシン。

かわいい。とにかくかわいいカップをイメージしたデザインで、見た目に抜群のインパクト。「TAZZA(カップ)」×「ISSIMA(最上級の)」で、TAZZISSIMA(最高のカップ)という意味のネーミングがされています。

カラーバリエーションは、ブラックとホワイト(シルバー)の2色。天板は簡易カップウォーマー機能もついてます。ミルクスチーム機能も付属していますが、パワーは今ひとつとのこと。値段を考えれば仕方ないのかもしれません。それ以上に見た目に価値のある機種だと個人的には思います。

 

こういったプロダクト・デザインは、イタリアの真骨頂ですね。

 

使用可能なコーヒーは、挽き粉とカフェポッドの他、「ビアレッティ タジッシマ/モキッシマ 専用カプセル」が使えます。3種類が使えることで、同社は「トリオ・システム」と称しています。

 

専用カプセルは、イタリアの主要都市に因んだ「トリノ(アラビカ75%、ロブスタ25%)」「ヴェネチア(アラビカ80%、ロブスタ20%)」「ミラノ(アラビカ100%)」「ローマ(アラビカ50%、ロブスタ50%)」「ナポリ(アラビカ30%、ロブスタ70%)」「デカフェ(アラビカ60%、ロブスタ40%):カフェインレス」の6種類があり、バリエーションに富んでいます。

 

 
【BIALETTI MOKISSIMA ビアレッティ モキッシマ】

使用可能コーヒー:挽き粉、カフェポッド、専用カプセル

重量:3.3Kg

消費電力:1250W

同じく「ビアレッティ社」による、家庭用エスプレッソマシン。こちらは同社の看板商品である直火式エスプレッソメーカー、マキネッタ「ビアレッティ」の形そのものをエスプレッソマシンにしています。モキッシマは、ビアレッティで淹れるコーヒーが「モカコーヒー」と呼ばれることから、「最高のモカ」という意味でのネーミングです。

こちらもかわいい。インテリアとして抜群のデザインです。友達を家に呼んだら、「アレ何!?」と言われること間違いないでしょう。カラーバリエーションは、レッドとシルバーの2色です。

見てのとおり、天板によるカップウォーミングはありませんが、ミルクスチーム機能はちゃんと付いています。性能・機構としてはタジッシマと同様。

タジッシマ / モキッシマの、オペラ感あふれる公式説明動画はこちら。

 

 

中価格帯(2~5万円)

家庭用エスプレッソマシンとして、比較的ストレスなく使っていけるようになるのはこのあたりの機種からかと思います。エスプレッソ抽出機構もしっかりとし、スチームもそれなりのパワーが備わってきます。もちろん、業務用とは比べるべくもありませんが、練習すれば「ラテアート」をきちんと作れるようになる機種です。


【デバイスタイル エスプレッソマシン ブルーノパッソ TH-W020】

使用可能コーヒー:挽き粉、カフェポッド

重量:3.8Kg

消費電力:1100W

デバイスタイルは、デザインと機能の両立を目指す日本の家電メーカーです。市場価格がほぼ2万円という値段から、この機種を低価格帯に入れるか中価格帯に入れるか相当悩みましたが、性能面から中価格帯で掲載しました。

デバイスタイルは、かつて「デバイスタイル ブルーノパッソ PD-1」という家庭用エスプレッソマシンを販売していました。この機種はカフェポッド専用機種で、抽出とスチームが同時に出来て、かつスチームのパワーも強いという、家庭用機種とては破格に高性能の機種だったのですが、残念なことに販売が終了してしまいました(僕は今も、出張ラテアートで使っています)。

その後継として生まれたのがこちらのTH-W020です。PD-1と比べると値段は半額以下なので、作りもそれなりにはなっていますがが、PD-1はカフェポッドしか使えなかったのに対して、この機種は挽き粉にも対応可能になっています。デバイスタイルの個性でもある、スチームのパワーはちゃんと引き継いでいて、PD-1ほどではないですが家庭用としては強力です。スチームの際は、スチームノズルのキャップ(青いパーツ)を取り外して使うと、ラテアート向きのフォームドミルクを作りやすいです。

スチームもそうなのですが、僕の、このデバイスタイルTH-W020の一番の推しポイントはエスプレッソ抽出用のポルタフィルターです。家庭用マシンというのは、全体的に小型の作りをしているため、それに合わせてポルタフィルターも小さくなることがあります。事実、デロンギのマシンはポルタフィルターの内径が51mmが主流です。しかしこのデバイスタイルのフィルターバスケットは、業務用と同じ58mm内径です。ポルタフィルターの内径を小さくすると、その分、中のバスケットの容量がは小さくなるか、バスケット自体に深さを持たせることになるか、どちらかです。容量が小さくなればその分、中に入る粉の量は減りますので、それでエスプレッソのシングルで30mlを抽出すると、当然薄いエスプレッソになります。バスケットに深さを持たれば、その分、厚くなったコーヒー粉を通す為にエスプレッソ抽出には圧力が必要になるわけですが、家庭用マシンにはそれだけのパワーがありません。必然的に、抽出不足のエスプレッソになりがちです。その点、業務用と同じく、面積の広い58mm内径を備えたデバイスタイルのポルタフィルターは、業務用と同じ厚みでエスプレッソ粉をセットすることが可能です。タンパーも業務用と同じものを使えるため、このマシンを使った後に、もっと高価格帯のマシンが欲しくなった時も、サイズ合わせの為にタンパーを買いなおす必要もありません。

このような理由で、僕の中では、このデバイスタイルのマシンはお勧めの1台に入ります。

 

 
【Delonghi デロンギ エスプレッソ・カプチーノメーカー kMix ES020J】

使用可能コーヒー:挽き粉、カフェポッド

重量:5.3Kg

消費電力:1050W

シンプル&スタイリッシュ。使いやすさと美しさ、耐久性を兼ね備えたメタルボディ。本体重量も、プラスチック外装のEC221などと比べると、1.5倍以上も重くなっており、十分な高級感があります。世界的デザイナーのDarren Mullen氏(英国)によるデザインで、他のデロンギ・ラインナップと比べると異色の印象を受けます。

マシン上部はカップウォーマーのように見えますが、中にフィルターバスケットが収納可能になっていて、カップを温める機能はありません。

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デロンギのマシンは、挽き豆用、カフェポッド用と、ホルダー自体が別のものを使用するのですが、このkMixだけは、中のフィルターさえ変えれば、1本のホルダーで、挽き豆(1杯用)、挽き豆(2杯用)、カフェポッド用と使い分けることが可能です。つまり、この内部のフィルター収納庫があることで、片付けスペースがコンパクトのまとまるという利点があります。

ここまで他のデロンギ・マシンと仕様が異なっているのは、理由があります。実はこのkMixシリーズは、デロンギのオリジナル商品ではありません

デロンギが買収した「KENWOOD(ケンウッド)」という、イギリスの家電メーカーの製品に、デロンギが自分の所の名前を付けて販売したのがこちらです(同名の日本メーカーがありますが関係ありません)。

KENWOOD側の商品ホームページはこちら。見て頂けると全く同じ商品であり、一目瞭然です。)

従って、エスプレッソの抽出機構やスチームに関しても、基本性能はデロンギではなくケンウッドの商品性能に準じます。ケンウッドは日本では知られていませんが、メーカー自体はヨーロッパでは一定のシェアを誇る家電メーカーで、その性能もデロンギと比べて遜色ありません。

ヨーロッパでは、このようなOEM供給(他社ブランドの製品を製造すること。日本では自動車業界でよく行われています。)が非常に盛んで、エスプレッソマシン業界も例外ではありません。「あれ?このマシン、前に違うメーカーの名前で見たやつとそっくりだぞ?」と思ったら、大概OEMです。なので、販売メーカー名と機械の設計がまるで別。ということもあるので、注意が必要です。

 
【illy FrancisFrancis! X7.1 イリー フランシス・フランシス!】

使用可能コーヒー:専用カプセル(illy Iperespresso)

重量:5Kg

イタリアのコーヒー豆焙煎メーカー「illy(イリー)」が、自社のコーヒーカプセルである(illy Iperespresso イペールエスプレッソ)を販売する目的で製作したエスプレッソマシン

カラーバリエーションは、赤・白・黒の3色。

ビアレッティとも共通していますが、とにかくデザインのインパクトが抜群です。スタイリッシュで、インテリアとしても最高の存在感を発揮します。

商業的な話をすると、ネスレの「ネスプレッソ」にも言えることですが、この手のマシンは、一度売ってしまえば、購入者は、その後は専用カプセルを購入し続ける事になるので、そのカプセル(豆)の売上で、メーカー側は収益が上がる仕組みになっています。つまり、メーカーとしてはマシンは「豆の販促ツール」としての役割が大きいので、マシン売上自体で利益を出すより、マシンを薄利にしてでも沢山の人に買ってもらう方が豆(専用カプセル)が売れるのでメリットが高いわけです。そのため、マシン単体で見ると非常に高性能なものが、「この値段でいいの?」と思うような価格で買うことが出来ます。

従って、このマシンを購入するかどうかの一番のポイントは、「イリーの豆が好きかどうか」です。性能的にはコスパは高いです。

他の豆に浮気することが出来ないので、もしイリーの味に不満が出るようであれば、正直辛いです。けれど、「イリーの豆が本当に好き!」ということであれば、取り扱いの便利さや、安定したクレマの出るエスプレッソ抽出機構など、値段に比して非常に満足度の高い一台と言えるでしょう。スチーム機構もきちんとしたものがついています。

 

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【Delonghi デロンギ エスプレッソ・カプチーノメーカー ICONA ECO310

使用可能コーヒー:挽き粉、カフェポッド

重量:4Kg

消費電力:1050W

デロンギの中位機種として人気の高い、アイコナ ECO310です。

カラーバリエーションは、アズーロブルー、レッド、ホワイト、ブラックの4色。

低価格帯のマシンとの違いは、メタル仕上げの外装による高級感。そして上部天板のカップウォーマー機構。そしてスチームノズルの形状です。ほとんどがプラスチックによる外装であった低価格帯のラインナップとは大きく違い、「家電製品」として完成した外観です。

エスプレッソ抽出機構自体は低価格帯のものと共通パーツが多く、性能には大差ありません(むしろ、低価格帯のラインナップが値段のわりにしっかりしているのです)。スチーム機能は、ノズルの先を少し加工することで、デバイスタイルと同じくフォームドミルクの作りやすい形状になります。

デロンギラインナップで低価格帯のものとの最大の違いはメタル仕上げの外装だったのですが、下記の新機種「EC680デディカ」がリリースされた現在では、個人的にはこちらを買うなら、もう少しだけ積んでデディカを買いだと思います。

 

 
【Delonghi デロンギ デディカ エスプレッソ・カプチーノメーカー EC680

使用可能コーヒー:挽き粉、カフェポッド

重量:4Kg

消費電力:1300W

デロンギの中位機種として2016年に発売された新しい製品です

カラーバリエーションは、メタルシルバーとレッド、ブラックの3色。

メタリック外装による高級感。上部天板のカップウォーマー機構。そして何より目を引くのは、幅がわずか15cmという、スチーム機能のついたエスプレッソマシンとしては、おそらく最も薄いボディ形状です。ものを沢山置く必要がある家庭のキッチンにおいても邪魔にならないそのコンパクトボディながら、しっかりした抽出機構とスチームパワーを備えます。それはこれまで紹介してきたエスプレッソマシンの中では最も消費電力が多いことでも分かるかと思います。

そしてこの、EC680デディカで新しく搭載された機能が「プログラムモード」。抽出量、抽出温度(高・中・低)、水硬度(軟水・中硬水・硬水)、スリープモード(9分・30分・3時間)の4つがプログラム可能です。

抽出量のプリセットは、この価格帯ではなかなか見ないので、便利だと思います。

また、抽出温度をいじることが出来るのは、このクラスの家庭用マシンでは相当画期的だと思います。一般に、エスプレッソに最適な抽出温度は90度と言われていますが、最新の抽出理論においては、一概に90度と決めつけない方向にシフトしつつあります。

エスプレッソマシンの進化 ~時代と共に常識も変わる~

豆の種類やブレンド、ローストによって、抽出温度を変更できるような機能のついた業務用マシンが出てきていますが、それを(3段階とはいえ)家庭用に搭載されているのは凄いことです。

 

水硬度の設定に関しては、もともと日本はコーヒーの抽出に向いている軟水なので、出荷時の設定のまま使って問題ありません。スリープモード設定は、電源の切り忘れなどをしやすい人にはいいかもしません。

 

ラテアート用のフォームドミルクを作りたい方は、スチーム時にはノズル先の金属パーツ(フロッサー)を取り外して使った方が、綺麗なフォームができると思います。

 

 
【Delonghi デロンギ 全自動コーヒーマシン マグニフィカ ESAM03110S

使用可能コーヒー:豆(ホールビーンズ)、挽き粉

重量:10.5Kg

消費電力:1450W

デロンギの全自動コーヒーメーカーのエントリーモデル

コニカル式(コーン式)グラインダーを内蔵し、豆を挽くところからタンピング、エスプレッソ抽出まで、ボタン一つでやってくれる、デロンギの誇る「全自動エスプレッソマシン機構」。そのエントリーモデルがこちらです。

このマシンはスチーム機能がまだマニュアルですが、これより上位機種になっていくと、スチームもボタン一つでやってくれたりと、どんどんオートメーション化が進行し、少々このサイトの趣旨からは外れていきますので、紹介するのはこのモデルまでに留めます。

グラインダー内蔵というだけで、今まで紹介した機種とは全く違う商品になります。本体重量も堂々の10Kgオーバー。エントリーモデルとはいえ、全自動というだけあって、相当に多機能です。

エスプレッソの抽出量はもちろん、濃さ(豆量)の調節、抽出温度は4段階で設定可能で、オートオフ機能、節電機能が付いています。抽出量も20ml~180mlまで設定できますので、通常のコーヒーメーカーのような使い方も可能です。

グラインダーから抽出までオールインワンになった家庭用マシンというジャンルにおいては、正直、デロンギは頭一つ抜けていると感じます。挽き粉の使用も可能ですが、せっかくグラインダー内蔵で挽きたてを即使える機構なので、是非豆で使っていただきたい機種です。

 

高価格帯(5万円~)

実はこの価格帯は、結構「空洞化」している価格帯です。該当するマシンの数が、とても少ないのです。

メーカー側が、家庭用エスプレッソマシンとして消費者に手にとってもらえる値段を考えたときの上限が、おそらく5万円だったのでしょう。それを目標として、各社がパーツや機構の見直しといった企業努力を行った末に、かなりの数の家庭用エスプレッソマシンが5万円を下回りました。

その結果、この「5万~10万円」の価格帯に、すっぽりと穴が空いてしまったのです(デロンギの全自動エスプレッソマシンがいくつかラインナップしますが、ここでは掲載しません)。ここで紹介する機種は、全て海外製です。輸入関税が掛かってこの値段ということになりますので、たとえば現地で購入すれば、もしかしたら5万円に収まるかもしれません。そう考えると、若干の中途半端感は否めませんので、もしこのクラスを買うのであれば、いっそ腹をくくって10万円台のマシンに手を伸ばすべきか否か・・・悩みどころだと思います。ちなみに僕は、ちょっと無理してでも10万円オーバーマシンを買う派です(笑)。

ちなみにこのクラスぐらいからは「カフェポッド」の使用を想定しない作りになっていきますので、使用するコーヒーは挽き粉か、全自動機種による豆(ホールビーンズ)使用、となります。

 

 
【ascaso DREAM アスカソ ドリーム】

使用可能コーヒー:挽き粉

重量:7Kg

消費電力:900W

空洞化しているこの価格帯のエスプレッソマシンで、僕がお勧め出来るマシンが、この「アスカソ ドリーム」です。もともと10万円を超える機種なのですが、最近は10万を切る値段で購入できるようになりました。

アスカソは、スペインのエスプレッソマシンパーツメーカーとしてスタートし、半世紀以上も信頼の置けるパーツをリーズナブルな価格で生み出し続けて成長した企業です。アスカソが作るパーツは多くの業務用エスプレッソマシンに使用されています。

そのアスカソが家庭用に作ったマシンが、アスカソ ドリーム。100%アルミニウムのボディは堅牢さと美しさを兼ね備え、そのレトロな外観は飽きがこず、インテリアとしても十分に美しい愛らしさを備えています。何より、その圧倒的なカラーバリエーションは、あらゆるエスプレッソマシンの中で間違いなくNo.1でしょう。

 

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エスプレッソ抽出機構もしっかりしています。ポルタフィルターは業務用と同じ真鍮製で作られており、本体側のシャワープレートも、業務用と変わらない仕上がりになっています。家庭用マシンのボイラーは容量が小さくすぐに温度低下を招きますが、アスカソはサーモブロックにより管理された湯が安定した抽出やスチームを生み出します

スチームもパワーが強く、安定したミルクフォーミングが可能です。

メーカーの使用説明動画はこちらをご覧下さい(雰囲気は伝わるかと思います)。

 

 

購入の際の注意点ですが、アスカソ・ドリームは、過去2回、マイナーチェンジをしています。

それにより、名称が「アスカソ・ドリーム(初代)」→「アスカソ・ドリームアップ」→「アスカソ・ドリーム(新型)」へと変わりました。初代と新型の名前が同じなので、紛らわしいです。

今購入しようと思うと、さすがに初代が販売されているということはないかと思うのですが、旧型機種である「ドリームアップ」はまだ販売されています。「新型ドリーム」と「ドリームアップ」の一番の違いは、「新型ドリームはサーモブロック搭載機である」ということですので、「サーモブロックタイプ」と書かれていれば間違いないかと思います。是非こちらを購入してください。

 

 
【KRUPS クラップス XP1000】

 

【Waring Pro ES1500】

 
【Gaggia ガジア エスプレッソマシン 14101】

 

【Brecille BES870XL Barista】

 

ハイエンド機種(約10万円~)

ここから先の機種は、確かに高価ではありますが、その性能はどれも満足度の高いものばかりだと思います。

家庭用としては最上級クラスに位置し、練習次第ではプロ顔負けのエスプレッソ抽出・ラテアートが出来る機種群です。

実際、小規模のカフェなら、これらの1台で事足りるケースもあるかと思います。

 

 
【BUGATTI ITALY DIVA ESPRESSO MACHINE  ブガッティ エスプレッソマシン・ディーバ】

使用可能コーヒー:挽き粉、カフェポッド

重量:7.6Kg

消費電力:950W

イタリアで90年以上の歴史を持ち、世界中で愛されているキッチンウェアブランド「BUGATTI ITALY(ブガッティ・イタリー)」。何をおいても言及しなければいけないのは、そのスポーツカーのような飛びぬけたデザインでしょう。とにかくカッコいいです!(個人の見解です) これぞイタリア!と言うべきそのデザインは、そもそもブガッティの創業者が芸術家一族で、会社が銀食器のデザインからスタートしたあたりからも伺えます。

カラーバリエーションも豊富です。

 

Bugatti-Diva-Espresso-Machine

 

上部天板はカップウォーマー機構になっています。

この値段のマシンにしては珍しく、カフェポッドも使用可能です。エスプレッソもしっかりしたクレマが出せますし、スチームのパワーもあります。このデザインに一目惚れしたなら、楽しいエスプレッソライフが待っていることでしょう。

 

メーカーの使用動画はこちら。雰囲気は伝わるかと思います。

 

 

 
【RANCILIO SILVIA ランチリオ・シルビア】

使用可能コーヒー:挽き豆

重量:14Kg

消費電力:710W

世界中のエスプレッソファンから愛される、イタリアのメジャーブランドのひとつ、ランチリオ。

70年以上の歴史を持ち、ランチリオが生み出す高性能な業務用エスプレッソマシンは、ヨーロッパや北米を中心とした、数多くのバールやレストラン、ホテルで使用されています。

その業務用パーツを惜しげもなく使用した家庭用モデルがこのシルビア。

家庭用でありながら、外装は業務用と変わらないステンレス仕上げ。シンプルで無駄をそぎ落としたそのデザインは、まさにイタリアの職人を思わせてくれます。

エスプレッソ抽出機構は、こちらも業務用と同じく58mmポルタフィルターを備え、ベスト・エスプレッソの抽出が可能。エスプレッソだけに限定するなら、1時間あたり60杯の抽出能力を持つパワーと安定性は、長くホームバリスタの憧れの逸品であり、今なおその地位にあり続けています。

スチームパワーももちろん十分なレベルで、キメ細かいフォームドミルクをスチームすることが出来ます。ただ、エスプレッソとスチームの切り替えには、やはりタイムラグはあります。ここだけは、家庭用マシンが安易に越えられない壁ということですね。

このぐらいのレベルのマシンになってくると、グラインダーにもこだわりたくなってくると思います。

現在、最新型は2016年モデルの「V5」ですが、入手ルートがかなり限られているようです。しかし、もともとの基本性能が既に完成していたこともあり、V3からV4(2015年モデル)、V4からV5へのバージョンアップはそれぞれ主たる性能とはあまり関係ない部分での、微々たるものでした。なので、現状手に入りやすいV3を購入しても、性能的に最新モデルと大きな差は無いです。

・ V3→V4の仕様変更点:ヒーター素材の変更。ポルタフィルターのスパウト(注ぎ口)の形状変更。

・ V4→V5の仕様変更点:メインスイッチのデザイン変更。ボイラーに断熱材を追加(待機電力の省エネ化)。30分操作しないと電源がオートオフされる機能が追加・・・個人的なことを言うと、オートオフ機能は要らないです(笑)

 

 

【パボーニ エスプレッソマシン プロフェッショナル】

 

使用可能コーヒー:挽き豆

重量:5.45Kg

消費電力:1000W

エスプレッソマシンを生み出したべゼラからパテント(特許)を買い取ったパボーニが生産を開始したことで、エスプレッソマシンは世に出ました。つまり、「エスプレッソマシンメーカー」の元祖ともいえる会社、それがパボーニです。その後パボーニはエスプレッソマシン一筋での経営を行っており、その100年のパボーニの歴史=エスプレッソマシンの歴史と言って差し支えありません。

パボーニの生み出すエスプレッソマシンは、100年の間に幾多のマイナーチェンジを行ってきましたが、その原型は100年前から変わっていません。ピストンレバー・ハンドルによるエスプレッソのマニュアル抽出機は、「エスプレッソを1杯淹れることの喜びと楽しさを味わうことが出来る」機種として、エスプレッソ愛好家から絶大な人気を誇ります。

現在主流となっているエスプレッソマシンのほとんどは、ボタンを押せば9気圧の圧力でエスプレッソを抽出してくれます。しかしパボーニのマシンは、このレバーハンドルを押し下げることで、自らの力で圧力をかけてエスプレッソを抽出する仕組みです。

同じ味のエスプレッソを抽出することはとても困難ですが、逆に言えば、自分の加減ひとつでエスプレッソの味わいに変化を出すことも可能です。まさに「コーヒーのある生活を楽しむための機種」といえるでしょう。

スチーム機能も十分なパワーを持ち、ツヤツヤのミルクフォームを作ることが出来ます。

カラーバリエーションというか、素材によるバリエーションがあります。

 

各所に天然木をつかったウッドハンドルグリップの、型番PLH。

銅&真鍮+18金メッキ。ハンドルはウッドグリップ仕上げの、型番PRG

 

そして18金メッキ&ウッドハンドル仕上げである、PDHです。ラグジュアリーなインテリアとしても最高の、まさに銘品と呼んで差し支えないでしょう。シックなカフェなんかに置いてあっても抜群に雰囲気を盛り上げてくれると思います。長く使い続けたい一台です。

 

 
【Nespresso Maestria ネスプレッソ・マエストリア】

使用可能コーヒー:専用カプセル(ネスプレッソ)

重量:5.3Kg

消費電力:1260W

こちらは、ネスプレッソの最高級機種「マエストリア」です。

外装はアルミ仕上げで美しいビジュアル。カラーバリエーションはクリームとレッドの2色です。

抽出量を 25・30・40・50・60・70・90・110・130・150 mlの10段階で変化させることが可能です。スチーム機能も付いているので、カプチーノ/カフェラテを作ることが可能です。

 

 

セミコマーシャルマシン(準業務用マシン)20万円~

【Nuova Simonelli Oscar Ⅱ ヌオーヴァ・シモネリ オスカー2】

使用可能コーヒー:挽き豆

重量:13Kg

消費電力:1200W

世界バリスタチャンピオンシップの公式エスプレッソマシンも出しているシモネリ社の「オスカー2」です

シモネリのマシンとしては一番安価で、家庭用機という位置づけですが、結構なお値段です(ちなみに、シモネリで2番目に安い「アッピア」は50万ぐらいです)。

小さなカフェでしたらこちらでもそれほど問題なく提供が可能かと思います。そういう点では、十分にセミコマーシャルマシンと言えます。

初代オスカーは、「業務用に近いクオリティ」「家庭用で考えられる最高級機種」と言われ、シモネリの信頼性と合わさってエスプレッソファンには大きな評価を受けていました。そのオスカーの後継機として、2016年に登場したのがオスカー2。鏡面ステンレス仕上げとなった外装も大きくかわりましたが、機能の面でも飛躍的な向上をしています。

まず一つはエスプレッソ抽出。こちらは以前はマニュアル式だったのですが、抽出量を1杯用、2杯用と予めプリセット可能になったため、ボタンひとつで操作が完了します。

スチーム機構も、スチームの開閉がダイヤル式からレバー式へと代わり、レバーの上げ下げだけで一発開閉が出来るようになりました。また、スチームノズルが長くなって操作がやりやすくなったこと、ノズル先のチップが、オスカーの上位機種であるアッピア(約50万)やアウレリア(約200万)と同じノズルチップが採用されています。もちろん、パワーも言うことなしです。シモネリはイタリアの業務用エスプレッソメーカーの6割にボイラーの提供をしているほど、ボイラー製造には評価の高いメーカーです。そのシモネリのボイラー性能により、安定して質の高いスチームを行うことが可能です。なにより、業務用と同じヒートエクスチェンジ(熱交換器)を備えていますので、エスプレッソ抽出を行いながらスチームを同時に出来る機種です。ここが、セミコマーシャルと言える最大のポイントです。

家庭用としては、確かに高額には違いありません。ですが、沢山のエスプレッソファンが、自宅用としてこのオスカー2を購入しているというのも、紛れもない事実です。

「コーヒーを淹れる機械に20万!!」と聞くと物凄く高く聞こえますが、正直、ゴルフやスノーボードなんかも、用具一式揃えたららそれなりの金額ですし、ホールやゲレンデに何度も足を運べばその分お金がかかっていくことを考えると、マシンさえ買ってしまえばコーヒーは1杯数十円の世界ですから、実は趣味としては、それほど無茶な金額じゃないのかな・・・と最近思うようになりました。