昨年、カドカワさんの主催された動画コンテスト、「フレフレ2020」にラテアートで動画を一本作って投稿したところ、優秀賞を頂戴いたしました。
僕はコンテスト的なものに挑戦することもなかったですし、賞的なものに縁がなかったので本当にありがたいことでした。
その動画は「2020」、つまり東京オリンピックに向けたものですから、「日本」を海外に紹介するようなラテアートを作ろう。という自分なりのテーマを考えました。
「日本」とラテアートを融合させるにあたってまず考えたのは、抹茶ラテアート。
抹茶を創始したのはご存知、千利休ですが、彼が残した茶の湯の思想は、ラテアートに繋がるものがあると考えました。
それは、「一期一会」という言葉に表される、おもてなしの心。
もはや若干ネタっぽい扱いになってしまっている「O・MO・TE・NA・SHI」ですが、僕はこれこそラテアートだと思っています。
「少しでもお客様に喜んでいただきたい」という気持ちがラテアートの芯だと思うからです。
そういう意味では、抹茶ラテアートは外せないな、と思い、入れることにしました。
それから、最近、世界文化遺産となった和食。
その和食の考え方である、「器との調和」「四季を映し取る」という2つの要素も盛り込みたいと思いました。
ということは、画題としては季節を組み込みたい。
となると、やはり春。桜。・・・と、日本といえば富士山。で、抹茶ラテアート。
抹茶ということは、器は、千利休が愛した楽焼。
これで一杯。
春があるということは、対比させる形で秋。
秋の夕暮れ。・・・に合う器。
これには、九谷焼の赤を選びました。
その他、いかにも日本!っていう絵柄を入れたい。
となると・・・浮世絵!ジャポニズム!
なら、葛飾北斎と東洲斎写楽。
北斎は富嶽三十六景で、やっぱり一番有名な神奈川沖波裏。
器は。。。江戸っぽいものがいいな。粋なやつ。粋。和の器。
・・・枡(笑)
うちのお店がある地元・一宮からほど近い、岐阜県大垣は枡が特産品。
よし。枡にラテアート。
初めてだけど(笑)
案外出来てしまうから笑える。
もう一杯の写楽は、
以前金沢のイベントに行った時に頂いた、珠洲焼という器を使って描いてみた。
黒い器が、額縁みたいでよく映える。いいなこれ。
というわけで、出来た動画が、こちらです。
是非見てやってください。